渡辺ひろしホームページ“市政一貫”

議会発言

平成19年第2回定例会(第6日目)

平成19年6月26日

 

一般質問

質問:渡辺博

 政権の行方を左右する参議院議員選挙を目前にして、何かと慌ただしいきょうこのごろであります。私自身が、去る四月八日行われた統一地方選挙を経て構成された新しい仙台市議会に議席をあずかる議員の一人として、その責任の重さを改めて痛感する毎日でございます。
 任期初めての本定例会も、一定の緊張感のもと、ベテラン、フレッシュマンそれぞれの課題意識に基づいた真摯で忌憚のない議論がなされており、目を開かせられたり考えさせられたり、私にとって極めて刺激に富んだ議会であります。
 さて、今回の統一地方選挙では、初めての制度が導入されました。期日前投票の実施であります。  過去に実施された仙台市議会選挙結果を投票率で見ると、区制実施後初めて行われた平成三年四月七日の六〇・〇六%をピークに、七年の四月九日、五一・七二%、十一年四月一一日の五〇・五一%、十五年四月十三日の四七・五八%と、長期低落傾向でありました。
 今回の投票率は四六・三九%と残念ながら最低の投票率を記録することになりましたが、下げ幅が小さくなり、低落傾向にやや歯どめがかかった感があります。これは、候補者の皆さんの真摯な選挙活動が有権者の関心を喚起したこと、仙台市選挙管理委員会の全力での啓発活動の成果であると同時に、平成十五年十二月施行された期日前投票の制度が有権者に受け入れられ、利用されたことに負うところが大であると考えます。
 今回の仙台市議会議員選挙投票者総数三十七万二十六人中、実に一割に当たる三万三千二百七十九人の有権者が期日前投票を行いました。低落傾向にブレーキをかけたのが期日前投票の制度であったと思うゆえんであります。
 議会制民主主義を支える選挙は国民の権利であり義務でもあると私も思う一人でありますが、選挙参加の啓発活動とともに、投票しやすい環境を整えることも非常に重要なことであると考えます。
 本年五月十八日公布された日本国憲法の改正手続に関する法律は、三年後施行されることになっております。公布されるに当たり、憲法改正にふさわしい投票率の確保を図ることが喫緊の課題と認識されており、国を挙げて、そのための準備をしていかなければなりません。
 本市の現況を見ると、幾つかの課題があるように思われます。
 組織的な視点で言えば、機能的、効率的に選挙行政を執行するためには、仙台市選挙管理委員会と区選挙管理委員会との指揮系統の整理が必要であると思われます。
 啓発活動には本市全体で取り組む姿勢が必要であり、その体制をつくる必要があることが指摘されます。
 また、投票率確保のための施策形成のため、選挙データの科学的分析と情報化、その有効利用をすること、選挙行政並びに啓発活動の基礎となる有権者の継続的な意識調査をしていくことなどがあります。  横浜市では、昭和五十五年以来、主に市長選挙、統一地方選挙の行われるたびに投票参加状況調査を実施して、有権者の投票参加行動や政治、選挙への意識の実態把握をしてきており、選挙行政や啓発活動を行う上の基礎資料として活用されてきております。調査報告書には都市化現象著しい本市にも共通する傾向が見られ、投票率確保のためヒントになる興味深いデータが幾つもあるように思えました。
 各種選挙時の中心となる選挙管理委員会の組織体制の見直しと強化を図り、有権者の意向調査、選挙のたびに集まる選挙データを科学的に調査分析し、効果的な啓発活動ができる体制を整えることが肝要であると考えます。仙台市の組織を統括し、代表者である市長はいかがお考えでありましょうか、御所見をお聞かせいただきたいと思います。
 先日、仙台北部自由通路の建設に関して、仙台市主催で説明会が行われました。参加した地元町内会の皆さんとの質疑応答も活発で、町内会出席者からの飾らない単刀直入な質問、提言にも、臆せず、できること、今できないことを丁寧に答えていた担当職員に、ここで敬意を表するところでございます。行政と市民との信頼関係は、このような積み重ねで醸成されていくのだと改めて感じた次第です。
 一方、まちづくりに対する仙台市当局の考え方と関係住民の皆さんとの間にかなりの認識の違いがあり、お互いにもどかしさを感じたのではないかと感ずる点もありました。折に触れて住民と仙台市とが意思の疎通を図ることの大切さを感じた次第です。
 現在、仙台駅を中心として東西地区の再開発が進行中であり、また計画されているものもあります。東西地区の中心に位置する仙台駅構内においても、大規模な再整備が計画されておるようであります。
 今日まで私は、仙台駅を中心とした東西地区の一体的整備が必要であると考えてきた一人であります。民間の開発の勢いとボリュームの大きさを見るにつけ、仙台市が今後効果的に指導的役割を果たしていけるのかどうか、期待をしているだけに危惧の念をいささか感じております。
 梅原市長肝いりの仙台都市ビジョンの中でも、仙台駅周辺のターミナル機能の強化が示されております。仙台市のまちづくりのまとめ役であり責任者でもある本市が、整然とした機能的なまちを形成するため、情報収集、未来を見据えた適切な指導、協議が行える体制づくりが必要であると考えるのですが、いかがお考えでありましょうか、御所見をお聞かせください。
 あわせて、仙台市のまちづくりにおける仙台駅東西地区の位置づけについて、改めてお聞かせをいただきたいと思います。
 東西地区の一体的整備が必要であると私は考えておりますが、仙台駅周辺の都市整備についての現在の基本的な考え、どう取り組んでおられるのか、お示しをいただきたいと思います。
 加えて、仙台駅東西地区の現況と課題をどう認識しておられるのかもお聞かせください。
 地元住民、団体との連携はどのように考え、実行されているのでしょうか。あわせてお聞かせいただきたいと思います。
 さて、具体的にお聞きをしたいと思います。
 仙台駅北部自由通路に関してであります。
 今後、仙台駅を中心とした東西地区を行き交う市民の数はかなりの量になると予想されますが、この仙台駅北部自由通路は、現在、仙台市交通バリアフリー基本構想の計画区域に入っておりません。懸案である東西地区を結ぶ主要道路である東西自由通路のできるだけ早期の改良に取り組むとともに、仙台駅北部自由通路の有効利用の観点からも、バリアフリー化を進める必要があると私は考えます。基本構想の見直しを求めたいところでありますが、いかがお考えでしょうか。
 重点地区及び特定経路の設定に当たっては、目的施設の有無が大きな要素になると聞いております。確かに、バリアフリー基本構想策定当時の平成十五年度は、仙台駅東第二地区区画整理事業地内には法に定める目的施設なる目ぼしいものはありませんでした。しかしながら、当時においてさえも、一番厳しい事業途上の時期にもかかわらず、一定の人口が居住する地域になっております。
 具体的に申し上げます。昭和六十三年、第二工区区画整理が始まったころ、仙台駅東周辺の人口は一万三千七百六十八人でありました。事業の進行とともに人口は漸減し、平成六年、一万人を初めて割り、九千人台を維持しながらも漸減を続けておりました。しかしながら、平成十二年、八千七百七十三人を底に増加に転じ、昨年平成十八年は再び一万人の大台に乗りました。
 今後の事業の進行とともに、マンション、住宅、オフィスビルの建築計画がメジロ押しの今日、人口が急速に増加していくことは、だれの目にも明らかなことであります。都心回帰、コンパクトシティの推進は、さらに人口を呼び戻し、交流人口をふやしていくことにつながっていくでしょう。
 ここで、指摘しておきたいことがあります。平成十五年度、バリアフリー基本構想決定後、平成十六年、仙台駅東第二地区区画整理審議会の審議委員こぞって仙台市に要望をいたしました。そして、その結果、平成十七年度の第六回目計画変更において、平成二十五年度を完成年度として延長はしないという重大な約束がなされているのであります。
 居住人口とともにバリアフリー基本構想決定時と状況が大きく変わっているという認識をぜひ仙台市長及び当局の方には持っていただきたいと考えます。バリアフリー基本構想並びに道路特定事業計画の見直しを求めるゆえんは、ここにもあります。
 現在、法の適用が困難であれば、仙台市独自の判断があってもよいと考えますが、いかがでしょうか。お考えをお聞かせください。
 さて、仙台市は、市民の福利向上のため、あまたの施策を定め、実行し、その計画どおりの実現を目指し、日々努力をしておられます。しかしながら、事業の見込み違い、対応のまずさの結果、市民に辛酸をなめさせる事例があります。あってはいけないことです。そのとき、仙台市として市民にどう説明し、責任を果たし、理解を求めることができるかが大切です。しかしながら、仙台市は一番不得意な仕事としております。
 仙台駅東第二土地区画整理事業が一つの例であります。本事業は、仙台市長が事業主体となって計画し、進めてまいりました。特に市民から要望があって始まった事業ではありません。不安がる市民が多数あり、激しい反対運動が起こり、さらに都市計画法上の制約から日常の生活に大いなる支障が起こるという苦い苦しい経験を地元住民はしてまいりました。しかしながら、多くの住民は、その不自由に耐え、早期完成を願って今日を迎えているのであります。
 本事業は、昭和六十三年四月開始以来、実に六回の変更、当初十年で完成予定が、現在二十五年に延期されております。本事業完成まで約二十六年、一世代の長さであります。人生の大事な時期、働き盛り、子育ての時代を仙台市が主導した事業とともにした関係者の気持ちは、まことに複雑であります。
 この間、事業主体である仙台市の市長は、一度も現地に足を運んだことがありませんでした。事業の責任者として、たび重なる事業変更に当たり、おわびの言葉もありませんでした。
 本事業は、今後、幾つかの課題が目の前に控えております。とても大事な時期に入りました。現在のこの事業の主導者として、どうお考えになっておられるのか、お聞かせをいただきたいと思います。
 事業のあり方自体に問題はなかったのか。仙石線立体交差事業のおくれ、バブル崩壊による予算縮減など、おくれる要因はあったものの、応変の対応ができなかったことが、まことに残念です。今後、同様のことが決して起きることのないように、事業の立案から執行までの経過を検証すること、そして今後の施策立案に生かしていくことを求めたいと思います。
 市民の期待を一身に受けながらスタートし、なかなか実現しない宮城野区文化センター等整備事業についても、お聞かせをいただきたいと思います。
 これは、基本構想をつくるに当たり市民の意見をワークショップを通じてまとめ上げた、本市としては初の試みの市民協働の事業であります。平成十一年度スタートして、はや九年が過ぎようとしております。仙台市最後の文化センターとして切に完成が望まれるところでございます。現在どのように進めようとしておられるのか、まずお聞かせをいただきたいと存じます。
 そして、いつごろ完成を目指しているのか、あわせてお聞かせをください。入札資格喪失問題など本市が直接の責任がないこともあるとはいえ、いつまでも引きずっていいことではないと思います。
 本事業は、PFI方式を採用しようとしております。参加者がいるにもかかわらず審査をしないで再延期している理由は、どこにあるのでしょうか。一グループのみだからというのは理由にならないと私は思います。地方自治体の先進例を見れば、実に十を超える自治体で、一グループでも審査をし、事業を進めております。たとえ単数でも、しっかりと審査をし、評価をし、優秀なものであれば、市民に議会に公開して理解を得ることは十分可能であると私は思います。審査機能に何か問題でもあるとお考えなのでしょうか。お考えをお聞かせいただきたいと思います。
 現在の本市の取り組みの姿勢は、これから応札を考えようとする事業家に、今後仙台市が行うPFI事業に不信感を持たせることになりはしないかと心配です。本事業に関して、PFIにこだわらず、一般競争入札の可能性はないのでしょうか。拙速は厳に慎まなければならなりませんが、一方、時間の大切さもお互いに認識したいものです。いかがお考えでしょうか。
 仙台市という自治体の首長として、寄って立つ軸足の位置を常に確かめながら市政運営を梅原市長に期待し、私の第一問といたします。
 御清聴ありがとうございました。(拍手)

答弁:市長(梅原克彦)

 ただいまの渡辺博議員の御質問にお答えを申し上げます。
 まず、選挙管理委員会の事務局の強化、そして投票率の確保についての御質問でございます。
 各種の選挙を適正に執行することはもとより、投票率の向上、確保に向けまして、投票のための環境を整備し、効果的な啓発活動、啓蒙活動を行うことにより、より多くの市民の方々が政治に参加するよう努めること、これは選挙管理委員会の最も重要な任務であるというふうに認識をしております。
 このたび、七月下旬執行予定の参議院議員通常選挙におきましては、全区対象の期日前投票所を仙台駅前のアエルにも設置するなど、投票率の向上に向けたさらなる取り組みを行うこととしたところでございます。
 私といたしましても、ただいまの議員の御指摘を踏まえながら、そのさらなる充実強化に引き続き意を用いてまいりたいと考えております。
 次に、仙台駅周辺の整備に関しまして、仙台市のまちづくりにおける位置づけについてのお尋ねでございます。
 都市ビジョンでもお示しいたしましたとおり、杜の都の顔である都心におきましては、東北における中枢性と都心の魅力、にぎわいを高めるための交通、都市空間の形成、産業、芸術、文化、国際化、多方面にわたる各種の政策が一体となって、中枢的、広域的な都市機能の集積とその高度化を図っていくことが重要でございます。中でも仙台駅の周辺は東北の交流の玄関口の一つであり、極めて重要な役割を担う地域であるというふうに認識をしております。
 仙台駅周辺の整備に当たりましては、土地区画整理事業あるいは市街地再開発事業などによりまして、防災性の向上あるいは土地の高度利用を促進するとともに、回遊性そしてにぎわいを創出するオープンスペースを確保するなど、都市機能の強化を図ってまいります。また、仙台の都市の個性をアピールする魅力ある景観の形成に向けた取り組みを進めております。
 そして、駅周辺の回遊性の向上を目指した歩行者ネットワークの強化を図るとともに、高速バスを含めたバスターミナルを核とした西口駅前広場の再編、より多くの来訪者、お客様が最初に目にする仙台駅周辺の地区の新たな顔づくりを行ってまいりたいと考えております。
 そして、御指摘ございました仙台駅東第二土地区画整理事業でございますけれども、この事業は、仙台そして東北全体における仙台の持つ中枢的な意味合い、中枢性、そして都心の魅力、にぎわいを高めていくため、都市機能の集積、高度化を図っていくためにも、極めて重要な事業であるというふうに認識をしております。
 御指摘のように、当初、平成九年度完成予定でございました。しかしながら、その後のさまざまな要因によりまして、事業期間を延長し、現在、平成二十五年度の完成を目指して努力をしているところでございます。
 事業年度が延びましたことによって、権利者の皆様には、移転時期のおくれ、あるいは中断期間が長期化したことなど、大変大きな御迷惑をおかけしたというふうに認識しております。
 本事業の現在の進捗率は、事業費ベースで約七三%となっているわけでありますが、さらなる事業の推進にとって地権者の皆様の御理解と御協力が欠かせないわけでございます。そのため、現在は各権利者の皆様ごとに建物の移転の補償の時期ですとか道路整備の時期など、できるだけ多くの情報をお示ししながら、関係者の皆様の不安の解消や御理解に努めているところでございます。
 今後、事業の終盤にかけまして多くの課題があるところではございますけれども、現在の事業期間内に事業が完了いたしますように、私自身も先頭に立ちまして、最大限の努力を図ってまいりたいと考えております。
 そのほかの御質問につきましては、関係局長並びに選挙管理委員会の事務局長から答弁をさせたいと存じます。
 以上でございます。

答弁:企画市民局長(宮本昭彦)

 私からは、宮城野区文化センターに関する御質問にお答えいたします。
 まず、宮城野区文化センターの整備の進め方についてでございますが、御指摘のとおり、基本構想の策定段階から市民参加によるワークショップの開催など、市民の方々の御意見が反映されるように取り組んでまいったものでございまして、それだけに、数度にわたります入札延期は大変に残念なことと受けとめておる次第でございます。
 先月の入札取りやめの公表後、他都市の参考事例の調査などを行いまして、PFIの枠組みの中で競争性を確保した上で確実に落札企業を選定できるよう、改めて入札条件の見直しを行っているところでございます。
 また、施設の完成時期でございますが、最短で平成二十三年度中を見込んでいるところでございます。
 次に、PFI方式についてのお尋ねでございますが、競争により民間の技術や工夫を引き出し、より良質で、より低廉な価格での提案を複数の案の中から審査を行ない選択するというPFIの持つメリットを最大限に引き出すためには、複数のグループによる入札への参加が必要と考えており、そのための取り組みを進めているところでございます。
 議員御提案のような手法につきましては、以上のような観点も踏まえつつ、幅広く検討してまいりたいと考えておる次第であります。
 次に、一般競争入札の可能性はないかとのことでございましたが、これまでの経緯を踏まえますと、議員御指摘の点の重要性も認識いたしておりますが、ただいま御答弁申し上げましたとおり、PFIの枠組みの中で入札条件を見直すべきと判断したものでございますので、御理解賜りますようお願い申し上げる次第であります。
 今後とも、地元の皆様の御要望を十分に踏まえ、御期待に一日も早くおこたえできるよう鋭意努力してまいりたいと考えておりますし、また、今申し上げましたような市の考え方につきましては、事業者の方、市民の方にも御説明をしてまいりたいと思っております。
 以上でございます。

答弁:都市整備局長(中村克正)

 私からは、仙台駅周辺の整備についての御質問にお答えいたします。
 初めに、仙台駅周辺のまちづくりにおける情報収集と適切な指導協議の体制づくりについてのお尋ねでございます。
 仙台駅周辺におきましては、現在、市街地再開発事業を初め、都市再生特別地区や総合設計制度等を活用し、都市再生に資する民間開発事業が進められております。これらの仙台駅周辺における民間開発事業に対しましては、魅力ある町並みや快適な交通環境を形成し、都市の再生と機能強化を図るため、事前相談や協議の段階から関係部局が連携し、都市空間や交通、景観、商店街活性化などの各種施策を一体として推進しているところでございます。
 今後とも、早期の情報収集とその共有を図りながら、関係部局が緊密に連携し、民間開発事業を適切に誘導してまいりたいと考えております。
 次に、仙台駅東西地区の現況と課題及び一体的整備等についてでございます。
 仙台駅周辺の東西地区につきましては、先ほども述べましたように、再開発事業や駅東第二土地区画整理事業の進捗に伴いまして、今後、東西地区間の歩行者通行量の増加が見込まれるところでございまして、駅の東西が一体となって発展することや東西の連絡機能の強化が重要であると認識いたしております。
 また、高速バスを利用した来仙者は増加の一途をたどっておりまして、平成二十七年の東西線の完成予定などを踏まえますと、仙台駅周辺の交通結節機能の強化につきましても重要であると認識いたしております。
 東西地区の一体的整備に向けた取り組みにつきましては、仙台駅西口駅前広場の再配置など交通空間の再構成に向けた検討を行うこととしておりまして、仙台駅北部東西自由通路につきましても整備に着手したところであります。
 また、地元住民、団体との連携につきましては、仙台駅周辺の整備のあり方について仙台市の考え方をお示ししながら、地元住民・団体等から広く意見を聞いてまいる考え方でおります。
 次に、バリアフリー基本構想の見直しについてでございます。
 議員御指摘のとおり、バリアフリー基本構想の重点整備地区及び特定経路の設定に当たりましては、官公庁、福祉施設といった目的施設の存在が前提でありますことから、仙台駅北部東西自由通路を含めた周辺地域を重点整備地区に加えることはできなかったものでございます。
 しかしながら、当通路は、東西の連絡機能の強化等に資する施設として、独自にエレベーター等のバリアフリー化を予定しております。
 今後、駅東第二地区のまちづくりの進展に伴い利用者がふえると予想されますことから、当通路の利便性の機能強化について、まちづくりの推移を見ながら検討していきたいと考えております。
 以上でございます。

答弁:選挙管理委員会事務局長(香森均)

 私の方からは、市と区の選挙管理委員会の指揮系統のあり方と選挙データの分析並びに有権者の意識調査についてお答えいたします。
 現在、市選管と区選管は、それぞれ独立した行政委員会として位置づけられておりまして、具体的な選挙事務執行につきましては区選管が、総合調整や指導・助言等につきましては市選管が担当しておりますが、今後は電子投票制度の導入やインターネットなどを利用した選挙情報の提供など、選挙環境が大きく変化することとなっております。さらに、いわゆる国民投票法の公布によりまして、投票環境の充実と投票率の確保・向上の重要性が、これまで以上に高まっております。
 これらの課題に適切に取り組んでまいるため、選挙事務執行のみならず投票環境の整備や選挙啓発におきましても市選管の総合調整機能を強化して、これまで以上に区選管との組織的かつ一体的な運営を図ってまいる必要があると考えております。
 また、各種選挙に関する客観的データのよりきめ細かな分析によりまして地域特性を明らかにするとともに、個々の有権者の選挙情報の入手経路や投票行動に関する意識等につきまして地域別、階層別に調査することなどにより、地域の実態に即した施策展開が可能になると期待されますことから、他都市の事例も参考にしながら、これらの調査について検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

質問:渡辺博

 三点ほど再質問させていただきたいと思います。
 一つは、宮城野区の文化センターに関する質問に対する御答弁について、なお質問させていただきますが、良質でより安くという視点で考えているという、これ一見わかりやすそうですけれども、私は、良質で、それにふさわしい価格を考えてもいいという立場があっていいのではないかと。良質で安くという、安くということにこだわる余り、何か間違いを起こしたくない、こういうふうな私は疑問を持つものでございます。もう少し、いいものをつくるということに重点を置いて、この事業については取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。
 それから、各局連携ということについて、なお質問させていただきます。
 中村局長の御答弁は一応基本的に理解をしたつもりでございますけれども、しかし実際に見てみますと、区画整理事業二十五年完成予定でございますが、その区画整理のもとになった元寺小路福室線、いわゆる象徴的なX橋というあの橋がある線でございますけれども、これは二十七年の完成という現実があります。関係市民には大変わかりにくい事例の一つになっております。道路ができ上がって区画整理が完成するということが、なぜできなかったのか。ここに一つのそごを感じて、果たして一体になってやっているのかどうかという疑問を地元の方たちは持っているところでございます。
 二十五年の完成、区画整理の完成に合わせて元寺小路福室線、特にX橋工区は、事業の促進ができないのでございましょうか、お聞かせをいただきたいと思います。
 それから、まことに具体的なまた質問になりますが、仙台駅北部の自由通路に関してでございます。
 確かにエレベーターの設置はございましたけれども、しかし実際、人の回遊性を確保するためには、市長のお話をそのまま踏襲させていただけば、エレベーターよりもエスカレーターが非常に自然な流れになっている、これは我々地元として考えていることでございます。エレベーターよりもエスカレーター、余りにも具体的な要望ではございますけれども、それが相まって回遊性が確保されると私たちは考えているわけでございますけれども、そのエスカレーターの設置について、局長のお考えをお聞かせをいただきたいと思います。
 市長におかれましては、トップに、先頭に立って区画整理事業を推進すると、私、初めてこの議場で市長としての答弁をいただきました。大変心強い限りでございます。この点については、期待だけを表明させていただきたいと思います。
 以上でございます。

答弁:企画市民局長(宮本昭彦)

 宮城野区文化センターに関します幾つかの御質問についてお答え申し上げます。
 今、議員御指摘のとおり、このような公共施設の整備に当たりましては、その施設の提供する、いわゆるサービスの面、それからその施設の要する建設費用の面といったような双方の面が同時に重要でございまして、両者のバランスが大事であるという点は御指摘のとおりだというふうに考えております。したがいまして、私どもとして、今回のこのPFI方式で進めている中で、建設費用等の費用面のみに着目をしているということでは必ずしもございませんで、私どもといたしましては、PFI方式を採用することによりまして民間企業の創意工夫がより発揮され、よりすぐれた提案、すなわちよりすぐれた設備サービスと低廉な価格といったようなバランスのとれたよりよい提案が出されることを期待しているものであります。
 いずれにしましても、議員の重要な御指摘については十分踏まえて、今後とも整備を進めてまいる所存でございます。
 以上でございます。

答弁:都市整備局長(中村克正)

 元寺小路福室線を例示しましての各局間の連携が広く図られているのかという御質問でございました。
 確かに、元寺小路福室線につきましては、今、区画整理の整備と必ずしも整合していないという状況にあるわけでございますけれども、これは区画整理事業が、その立ち上がりにおきまして反対運動等もございましておくれたことや、バブルの崩壊がございまして、この元寺小路福室線のアプローチとなります道路の建物移転補償、これがおくれたことによりまして、この街路事業として整備する予定の元寺小路福室線の整備がおくれたということがございます。
 今後は、こういったことがないように、この移転補償につきましても、この区画整理事業の中で地権者の方々に整備事業を明らかにしながら促進するということで考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。
 次に、回遊性を、北部の東西自由通路につきまして回遊性を考慮した場合にエスカレーターの設置ということも必要ではないかというお話でございました。
 この北部の東西自由通路につきましては、この仙台駅の東西の一体化にとりまして必ずや大きな威力を発揮する軸線となってくるはずでございます。我々としても、そのことに期待をしているものでございまして、今後とも、通行量等の増加、これを注意深く見守りながら、エスカレーターの設置につきましては検討してまいりたいということで考えておるものでございます。
 以上でございます。

質問:渡辺博

 文化センターのことについて質問させていただきます。
 良質でより安く、これを値段にこだわるわけではないみたいなお話だったでしょうか、御答弁でしたが、良質でより安くであったら、別の方法がある。入札とどう違うんですか。もう既に市民団体と仙台市が一定の構想をまとめ上げているわけでございます。そのことをもとにして、入札できちっと、それこそ優秀でより安いものをできる企業体を選ぶことの方が、よほど現実的ではないかというふうに私は思いますけれども、御答弁をお願いしたいと思います。

答弁:企画市民局長(宮本昭彦)

 宮城野区文化センターの件でございますが、私どもといたしましては、既に、議員御指摘のとおり、民間の方々、市民の皆様方に御議論いただいていた点も踏まえまして、PFI方式を採用することによって、そういった今までの御議論の成果を実現できるのではないかと考えて事業を進めているところでございます。
 お話しございましたように、時間の観点につきましては大変重要な点であるというふうに認識いたしておりますので、私どもといたしましては、今後の、先ほど私申し上げましたような入札条件等の見直しを行いまして、確実に落札ができるようにということを行っておりますが、時間の面につきましては十分に考えて促進してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

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